理事長挨拶



【基本理念】

宮の和をもって 真(しん)のJAYCEEになろう
地域(まち)を担う我々が共に育み 純なる未来を次代のために
責任世代による 美しいうつのみやの発信



【スローガン】

伝えよう宮の心
JAYCEEの和が地域(まち)を創る 仲間と共に未来へ挑戦




【基本方針】
・青少年の共育と共に大人と地域が成長する共育の実践
・JCと地域の発展に寄与する仲間づくり
・未来を見据え地域をつなぎうつのみやの活性化に寄与する事業の実施
・公益法人格取得実施のためのLOM運営
・地域を担う責任世代として頼もしい青年経済人を目指した研修
・組織の特長を活かしたまちづくりの研究と考察
・第5回うつのみや市民討議会の実施と新たな道へのアプローチ
・50周年へ向けての新たな挑戦とLOM力とJAYCEE力の向上
・公益社団法人日本青年会議所関東地区栃木ブロック協議会第41回会員大会の主管

―はじめに―
 2011年3月に発生した東日本大震災は、未曾有の事態を招きその土地の歴史と文化そしてその風土までも全てのみこみ「無」へと追いやってしまった。何十年と積み上げてきた歴史と文化、そして“地域(まち)”そのものが一瞬にして無くなってしまう様を私たちは目撃した。何のために創りあげてきた地域(まち)や豊かさなのだろう。先人たちが積み重ね、次世代に渡そうと必死につなげてきた地域(まち)はいったいなん何だったのだろう。震災をきっかけに考えた人は私だけではないはずだ。しかしここには計り知れない想像を絶する、残酷とも言えるほどの人間の強さを垣間見た。現実の事象に向き合い、手探りながらも必死に前を向き1歩を踏み出す背景にあるものは、明るい豊かな未来を目指すが故に地域(まち)を憂いその地域(まち)を背負う者たちの想いであり、それは奇しくも我らがJCの先輩たちが掲げたJC運動の「創始の精神」にも通じ、戦後焼け野原の地域(まち)を立て直そうとする姿と重なり合うのではなかろうか。我々は、100年に1度の不景気やバブル崩壊後失われた20年といわれる時代に重ねて、1000年に1度の大災害を目の当たりにし、歴史の生き証人として今この時代を生きている。こんな時代を背景にする時に、社団法人宇都宮青年会議所は45年の歴史を継承し、そして次なる節目である50周年という半世紀に向け進化を遂げようと1歩を踏み出す。この世紀に生きる人間として、青年として、一JAYCEEとして頼もしく精一杯生きる責任が、今私たちに求められている。こんな時だからこそ、JCとしての「創始の精神」と共に仲間同志手を取り合いながら力強く踏み出さなければならないのである。

 生まれ育った地域(まち)に私は何ができるのであろう
 家族や仲間を育ててくれる地域(まち)に、私は何をしなければならないのであろう
―うつのみやの地域(まち)のリーダーへ―
 脈々と続く歴史と文化の形が、1つひとつ結実しこの地域(まち)を形成している。うつのみやは、歴史的にも壊滅的な被害にあった時代もありながら、政策による行政の力と市民の力を重ね合わせながらこの地域(まち)をつくってきた。づくりと一言で言っても様々な意味が含まれ、づくりに必要な多角的な視点には常にその反対の意見が存在し、例えば中心市街地活性化という目的を一つ挙げてみてもその目的達成には斬新な視点による逆説的な発想と手段が求められてきている。では我々JCが目指す“明るい豊かな街づくり”とはどのようなものなのであろう。
 うつのみやの地域(まち)は、明治29年市制が施行され今年で116年目になる。一言で116年と言っても地域(まち)のハード面ソフト面は時代と共に様変わりをしている。一方そんな歴史の変遷にも変わることなく受け継がれている“ふるさとうつのみやの心”がある。その基軸に未来のうつのみやを構築し、我々JCもそれに向かい未来改善型のづくりを考案したい。そのためには、うつのみやの歴史と今の時代の流れをバランスよく学ばなければならない。そして我々JC活動の根幹は、知識として取り入れたのであれば常に、汗と理念を両輪としてうつのみやに発信していくことである。そこには市民協働のシステムとして、行政・市民そしてJCの三位一体の構造が必要不可欠ではないだろうか。イニシアチブとしての行政でなく共同体としての行政、うつのみやの地域(まち)を愛する市民、そして志操堅固に受け継ぐ明るい豊かな街づくりを目指すJCが、全て一体となり声なき声を見逃さず、創造し手を取り合いながらうつのみやを創っていくのである。
 中でも、1976年(昭和51年)にLOMの10周年記念事業として、社会開発を目的として始まり今も受け継がれているふるさと宮まつり〜であいとふれあいの広場〜が存在する。この事業は行政をはじめとする公的機関や参加者であり協力者でもある地元企業と市民そして創始の想いを一子相伝で引き継ぐJCとまさに三位一体で、うつのみやの夏を謳歌するイベントの1つといっても過言ではない事業である。大人から子どもまで観客から参加者全員の胸に、今年1年の思い出と歴史が刻まれるよう、さらなる進歩を目指しJCとしてうつのみや市民として一丸となり事業の成功を目指したい。
 また、づくりに寄与する団体はJCしかない時代から、JC“も”ある時代へと遷り変ったのも1つの世相ではなかろうか。その言葉はあたかもJCを揶揄するが如く用いられる事があるが、そんな団体が増えることは、多角的に地域(まち)づくりを進められるチャンスではなかろうか。様々な手法から地域(まち)づくりを推進する団体をコーディネイトできるのは、様々な取り組みを青年として率先して行ってきた我々JCの出番ではなかろうか。多種多様なづくりのアイディアと実績が有機的に結合し、そこから新しいアイディアが生まれづくりのヒントになる。組織として孤立することなく、うつのみやを愛する仲間を意識してJC活動を推進していきたい。
―うつのみやの未来を担へ―
 我々JCが示す“未来”その中には、明るく豊かになっている地域(まち)を意味したいものである。我々JCが指す“未来”の方向は、明るい豊かな地域(まち)を担う子どもたちの笑顔を含んでいなければならない。私たち親の世代が子どもたちのために何ができるのか。物心ともに溢れんばかりの愛情を注ぎたいと願うのは、どんな時代であろうとも親として同じ気持ちでなかろうか。しかし今、私たちの世代が未来を担う子どもたちに真に伝えなければならないものは何であろうか。私は、そんな自問自答と併せて教育と真摯に向き合っていきたいと思っている。何故なら子どもたちへの教育こそ、我々大人たちの成長であり、大人たちの成長は地域(まち)の発展に繋がるからである。未来の証である子どもたちの成長は、我々大人たちの腕にかかっているのだから私たちは己を律することに努めなければならない。そんな頼もしい大人が構築した地域(まち)コミュニティのある地域(まち)で、共に育みながら子どもたちが成長してほしい。この循環が明るい豊かな街づくりの心の部分にある地域(まち)を次代に残したい。では教育の責任とは何であろうか。「教育は哲学なしに行われてはならない(J・F・ヘルバルト)」という言葉があるが、では教育の基盤となる哲学とは何であろうか。教育思想史や生育史を回顧すると、家庭教育にその教育の哲学が存在する。そこには多種にわたる家庭教育の手法があり、「躾」とは区別されている。JCが発信する教育事業は、“親と子の信頼関係”を強く結ぶ事業であり、また地域(まち)ぐるみで子どもを育てるうえで、“大人と子どもの信頼関係”を築き上げることである。昨今、家族間や家庭内において耳を覆いたくなるような事件が蔓延している時代である。「一生懸命」や「親子の絆」という言葉は、使い古されてはいるが決して無くしてはいけない言葉である。しかし時代に置き去りにされてしまっていることも否めないのではなかろうか。だからこそ、一生懸命な姿が生まれる事業をJCが創りあげることにより、親子の絆・仲間の絆をその瞬間に強く固く結んで欲しい。そして、頑張った自分を称え・頑張った仲間を称え・頑張った我が子を称え・頑張った皆を称え合う、そんな気持ちが溢れる人が、私たちJCの事業を通してこのうつのみやの地域(まち)に1人でも増えたなら、そこにうつのみやの“未来”は必ずある。そんな共育の場になる事業を目指し発信したい。
―うつのみやの豊かさを考えよう―
 我々宇都宮JCは、会の特長ともいうべく20歳から40歳までという年齢制限がある組織である。うつのみやの地域(まち)コミュニティと地域(まち)経済の一端を担っていく青年経済人と呼ばれる世代に課せられた責任を常に意識したいものである。しかしながら、利己的な経済至上主義の追求がもたらす事件は無くなることなく日頃の報道から耳にするのも紛れもない事実である。親や先祖をはじめ先人たちが残してくれた今の時代は、若干の個人差こそあれ十分豊かな生活を与えてくれたにも関わらず悲しくもそんな事件が起こってしまう。そんな今の時代に問いたい。

  個人の豊かさ 法人の豊かさ 地域(まち)の豊かさとは何であろう

 この地域(まち)に住む私たちは、この地域(まち)と共に育ち、これからもこの地域(まち)と共に歩み続けたい。そうあるために我々青年会議所の活動は、自分自身の研修も欠かさず取り組んできた。我々JAYCEEの成長こそが、“明るい豊かな街づくり”であり、その成長が地域(まち)の豊かさに繋がる。そんな組織にいる我々は、地域(まち)と組織と共に成長し続け地域(まち)に必要とされる真のリーダーにならなければならない。そんな人材育成の場として同じ責任世代同士が共に学び合う場を設けたい。人間形成を育んでくれた地域(まち)に奉仕する心を醸成することが、明るい豊かな街づくりに欠くことができない根幹の部分であると思っている。その心こそが“ふるさとうつのみや”という概念に帰するのではなかろうか。そんな心をもった者同士が青年経済人として、社会に1人でも多くなることが、次代を担う青年経済人として求められる在り方でなかろうか。
―うつのみやの再発見をめざして―
 脈々と続く栃木県内でのJC運動や各LOMによるその地域(まち)のJC活動は、本当に地域(まち)や市民に求められているのであろうかという問いは、何も今の私たちだけが考えているわけではない。私たちにJCを教えてくれた先輩諸兄・先輩諸姉も、禅問答のようにJCを語らいJCに悩み・JCを続けてきた勇士は、誰の目にも焼き付いているはずである。そしてその答えは、その地域(まち)ごとに変わることなく、栃木県内のメンバー1人ひとり・活動の1つひとつが、間違いなく地域(まち)に必要とされ今まで以上に期待されているものと信じている。だからこそ、我々JCは活力ある地域(まち)にするためJC活動を通して、運動を推進し続けてきているのである。そんな栃木県内で数多く活躍するJAYCEEの同志たちが集う、栃木ブロック協議会主催第41回栃木ブロック協議会会員大会・とちぎフォーラムが宇都宮の地で開催される。宇都宮JCが主管するこの大会は、我々にとっても改めてうつのみやを見つめなおし・学び・発信するそんな大会にしたいと考えている。そして栃木県内のJCが1つになり、お互いのJC活動を確認し称えあい、県内600名の仲間と県内11LOMの更なる躍進につながる大会にしたい。そしてここで発信するJC運動が、地域(まち)の子どもたちやうつのみや市民、またメンバーの子どもたちや我々自身も含めた親の世代まで、公益性を重視した心に響く大会を目指したい。愛するとちぎ・ふるさとうつのみやに生まれ育って本当に良かったと思えるような会員大会を目指そうではないか。
―うつのみやの発展のために―
 うつのみやの地域(まち)を良くしようと願うのは、私たちJCだけでは無い。私たちJC“も”地域(まち)づくりを推進する組織の1つである。年齢制限のある私たちの組織は、青年経済人としての姿も持ちながらも特に子育て世代が多く在籍し、子を持つ親として責任ある大人として自分自身を高める様々な活動を行ってきた。その活動は、未来を担う子どもたちがふるさとうつのみやから夢を持ち飛び出した時に、生まれ育ったうつのみやを誇りに想える地域(まち)にするための活動であり、それが明るい豊かな街づくりの1つの方向であると思っている。地域(まち)を良くしようとする活動理念は、組織の数だけ存在するが、“明るい豊かな街づくり”を掲げる我々JCは、地域(まち)づくりを推進する組織の中でも十分存在感を示すことができる組織である。同じ志を持つ者が集い、地域(まち)が良くなるため1人でも多くの仲間のアイディアに触れ、活動を通し経験を積むことができる組織である。そんな夢ある組織に仲間を1人でも多く増やし語りあうことが、明るい豊かなうつのみやを創造するのである。そこから“明るい豊かな街づくり”につながり、未来永劫続くJC運動の伝播につながる。私たち1人ひとりがJC運動の語り部と気付いた時、きっと今まで以上にJCを語らうであろう。そしてJAYCEEとしての“己の志”を見つけ、明るい豊かなうつのみやを願いJC活動を行うのではないだろうか。そこに情熱を持って「今の自分は地域(まち)に何ができるのであろうか」と考えてみたなら、その情熱ある己の志を奉仕の精神に載せ行動を起こそうではないか。その能動的行動を起こす勇気が非常に大切であるが、その勇気こそが「仲間」のことなのである。自分を支えてくれる「仲間」であり共に考えてくれる「仲間」のことなのである。そんなJCの仲間が1人でも多くいることは、筆舌に尽くし難い“組織の強さ”である。己の考えるJCやうつのみやの未来を語り合いながらJCの和を広げていこう。
―うつのみやのために―
 宇都宮JCは1971年(昭和46年)“社団法人”格を取得した。1967年(昭和42年)創立し356番目のLOMとして日本JC内に産声をあげて以来45年間活動を続けてきた。社団法人格を保持する組織として公益法人制度改革法案に基づき、我らがLOMも特例民法法人となり法人格移行までの道のりを着実に進んできた。公益社団法人格の取得に向けて歩もうと総会決議以来、準備と模索を続け2013年11月の期限まで近づいてきた。私たちの組織は、創立以来確固たる理念の下、明るい豊かな街にすべく、うつのみやの街に事業を通して公益的な活動をしてきたことは揺るぎない事実である。その活動は今も変わらず我らの会の本質的な部分であり、その普遍的な根幹があるがゆえ己を律する精神を座右に据え、財務形態も単年度制でありながらもその年その年担い手により健全に受け継がれてきた。そしてその担いを引き継ぐ私たちは、既存の担務を全うしながら且つ新しく“公益社団法人格”の取得を実践しようとしている。実務的なものとして事業費率から管理費まで新しい組織として既存にとらわれない判断が求められる。こんな時にも、JCのスケールメリットを十分に活用し法を遵守しながら宇都宮JCらしさを活かすことができる公益社団法人格の取得を目指したい。連綿と繋がるJCの普遍的な志に公益法人格を携えることにより、さらにうつのみやに必要とされる頼もしい組織を目指したい。
―むすびに―
 任意の団体と言われる組織の会員の減少が騒がれるのは、全国的な傾向でもあり何も我々JCだけに限ったことではない。身近な地域(まち)コミュニティの組織から、長年にわたる歴史と伝統のある世界規模の組織まで同じような悩みを抱えているのは周知の事実ではなかろうか。それは時代の流れや不景気が原因と片づけてしまっている事も承知している。そんな時代を生きる我々は、JCとして青年経済人として、今をなんとかやり過ごそうとじっと耐え忍ぶことが得策なのか。今この状況を本当は打破するべきなのか…今この時代を後世に語らえるのか…この時代を生き抜かんとする活力はどこに向けるのか…そんな1つの答えをこのJCで見つけたい。JCIという世界中に巡らされた20万人のネットワークが存在し、日本中に700余りの青年会議所が存在する。関東地区内には158のLOMがあり、そして11LOMが所属する栃木ブロックが存在する。我々が常に孤立せぬよう仲間の存在を意識するように、その中に宇都宮JCもあるという事を決して忘れてはならない。であるからこそ、日本国中に名をとどろかせるべく、我々が愛すべき“うつのみや”を皆さんに向けて発信したい。首都東京を擁するこの関東地区の中でこの栃木県・県都うつのみやを力強く発信したい。わが国日本には全国津々浦々にJC があり、それと同時にキャピタルJCと呼ばれるLOMが47存在する。私たちはその1つ“宇都宮JC”であるのだから、地域(まち)としてLOMとしてその役割と担いを十分に発揮し存在感を示したい。我々が生まれ、育ち、営む地域(まち)であるうつのみやの地を最大限に活用して注目を浴びるステージに変えて発信し、1人でも多くの方へ知らしめたい。メンバー1人ひとりが“うつのみや”の語り部として発信源になり、諸大会・諸会議の開催を通し我が地域(まち)を見に来てもらいたいのである。何故ならそれは宇都宮の活力になり、その活力は栃木の元気につながる。栃木の元気は関東地区の強さに変わり、関東地区の強さは日本の底力となる。歴史と伝統あるこの宇都宮JCを日本中に発信することで、さらなる存在感あるLOMを目指しLOM力を上げる1年とする。
TOP > 理事長挨拶