理事長挨拶
【基本理念・スローガン】
総ては『絆』から創まる 未来へと繋ぐ架け橋のために
【基本方針】
・次代を見据えた農業環境への取組み
・愛する心を育むきょういくの実践
・民意を反映した地域主権型社会の構築
・市民が誇れるまちづくり事業の実践
・ネットワークを活かした会員拡大
・多角的な会員研修の実施
・時代に即した継続事業の検証
・公益社団法人格取得に向けた組織の構築
- ―はじめに―
- 2010年、私が子どもの頃に描いたこの時代は、腕時計型通信機や家庭用ロボット・空飛ぶ自動車に宇宙旅行が普及しており、地球上全ての人々は、平和で幸せな生活をしているものだ、と思い描きました。確かに家庭用ロボットや空飛ぶ自動車はないものの、携帯電話は普及し宇宙旅行も可能になり、現代の技術革新には目を見張るものがあります。
しかし、人々は本当に平和で幸せな生活を営んでいるのでしょうか。
近年、急速に普及したコミュニケーションツールによる弊害なのか、近隣住民・家庭・学校・会社内でのコミュニケーションを苦手とする人々が増え、自分さえ良ければ良いと他人には無関心、思いやりのかけらもなく、自分はひとりで生きている、と勘違いをし『絆』という言葉とは似ても似つかない考え方が横行している。
現代はまさに混沌とした世の中、悲しい時代であると感じます。何かが間違っています。
私たちが考える『明るい豊かな社会の実現』とは程遠い世の中になっています。
このまま投げ捨ててよいのでしょうか?
ここで諦めてしまってよいのでしょうか?
それは違います。
責任世代と呼ばれる我々だからこそできることがある筈です。
それは諦めない強い気持ちを持ち続け、確かなビジョンを描き続けること、そしてこのJC運動を継続することであると考えます。
- ―地域と共に―
- 一昨年秋からの世界大不況はまだまだ収束が見えず、リストラ・派遣切りをはじめとする雇用不安はさらに悪化し、景気回復の兆しなどはまだまだ闇の中であります。政治は不安定で汚職や不正が連日報道され、国会においては重箱の隅をつつき合う与野党の攻防戦、一体誰のための政治なのか、本当に理解に苦しむばかりです。
しかしながらこの状況は、近年の政治や行政への参画意識、言い換えれば社会参画意識の低下にも原因の一端があると考えます。
そこで我々は、今後ともこの地域に措いての役目として、市民に対する参画意識の向上を促すための啓発運動を展開していかなければなりません。その運動の一環として市民の声を行政に伝える橋渡しの役目があります。日頃から行政に対して思うことや提案したいことなど、様々な考えがあるにも関わらず、伝えることができない・伝えることをしない方々、いわゆるサイレント・マジョリティと呼ばれる方が多く存在します。
この大切な声を届けるためにも本年3回目となる市民討議会を開催し、民意を反映した真の地域主権型社会の実現をめざします。
また我々のまちづくり事業の代表格であるふるさと宮まつりは、本年第35回の節目の年を迎えました。今では、宇都宮市最大の夏の風物詩ともいわれるまでになったこのイベントですが、この節目を迎える年だからこそ過去34回継続してきた意義や意味を改めて見つめ直し、このイベントが今後も末永く地域市民に愛され、地域と共に発展し続けるよう本年も市民と共に盛大に開催致します。
そして、この様に日頃から様々なJC運動を展開している我々が、日々の生活において身近に起こりえる有事の際に、尊い命を守ることの大切さや率先して行動するための心構えを自身で学び行動で示すことにより、地域から求められる組織『真の頼られるJAYCEE』となることで我々の存在意義を改めて地域に確立していきます。
- ―次代と共に―
- 近年、わが国の食料自給率は約40%となっており、欧米各国に比べて大変低い水準であります。もともと我々の祖先は農耕民族であり、四季を通じて様々な農作物を収穫して暮らしていました。それが時代の移り変りにより技術大国となって今では世界でも有数の経済国となりました。この事実は大変喜ばしいことでありますが、我々のDNAに刻み込まれている民族の歴史を忘れがちになってしまっていることは、若干の寂しさを感じます。
勿論、諸外国との外交・貿易等々の問題もあり、一概に自給率ばかりを論じても解決には至りませんが、我々が改めて子や孫の世代のためにも、率先して農業環境について問題意識を持って取り組むことで、新たな議論が生まれ解決の糸口を見出すことを切望します。
また家庭においては、親が子どもを虐待しひどい時には命を奪うに至り、立場が替われば逆もしかり、いじめ問題も一向に収まらず尊い命を自ら絶つこともあたり前の世の中になっています。いつの頃からかこのような寂しい時代になってしまっており、我々が育った環境とは大きく変化していることは事実でありますが、誰かが手を差し延べなければなりません。
この様々な問題も食を通じたきょういくや、青少年育成が目的であるわんぱく相撲等を通して、次代を担う子どもたちに人や自然を愛する大切さを伝え、心を育むきょういくを共に行うことにより問題解決に努めます。
- ―仲間と共に―
- 1967年社団法人宇都宮青年会議所が日本JCに加盟して44年目を迎えました。
正式加盟以前を含めれば54年間、その時々の時代背景に合わせて絶えまなく地域に根ざした活動を展開してきました。
この長きにわたる活動は会員相互の『絆』によって継続されてきたことは揺ぎない事実です。我々が故郷であるこのまちを今なお存続し発展させてきたと言っても過言ではありません。
一昨年施行された公益法人制度改革において、JCとしての今後4年間のプロセスについては、今まで以上にJC運動が社会的に説得力を持った展開を行っていくことを前提として、慎重に段階を経ていかなければならないと考えます。
我々の活動は会員個々の力をなくしては何もできません。さらに今の時代は決してJC活動が行い易い環境ではないかもしれません。しかし、歴史と伝統を積み重ねてきた先人とのネットワークを活かし、永遠に活気あふれるLOMにするためにも、我々の存在する意味や意義を共に新たな仲間たちに伝え会員の増強を図ります。
そして、明るい豊かな社会を築くことを標榜としている我々自身が、より情熱的でかつ魅力的な活動を行うためには、会員個々の能力を更に高めていかなければなりません。
併せてメンバーが属する企業自体も盤石でなければ何の意味もありません。この様なことを踏まえ、会員向けの研修にはハード・ソフト両面からのアプローチを図り、全てのメンバーがスキルアップできるよう努めます。
- ―むすびに―
- 我々は何故JC運動をしているのか?
JCに入会して何を見出すのか?
JCが総てではないかもしれないが、40歳までの限られた時間の中で今我々自身がJAYCEEで在ることは事実である。
こんな単純でありながら奥深いことについて自問自答を繰り返し、何かを変えるにはまず自分自身が変わらなければなりません。
この永きにわたる素晴らしい歴史と、先人たちが築き上げてきた伝統・文化を継承し、創立40周年の際に提唱したビジョンである『子どもが安心して学び遊べる コミュニティのあるまち』という根幹の理念を再度検証し、未来永劫このまちが発展していくために、また、この宇都宮JCが更なる飛躍をするために、諦めずに強い心を持って次代への架け橋となり、全ての仲間たちと共に、一寸の迷いもなく運動展開をしていきます。
